「黒部ダムって、どんなところ?」
「黒部ダムはいったい何が有名?」
テレビやSNSで見たことはあっても、実際にどんな場所なのか、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。
黒部ダムは、富山県の北アルプスに位置する、日本一の高さを誇る巨大なダム。
迫力満点の観光放水はもちろん、雄大な山々に囲まれた景色や、建設にまつわる歴史など、見どころがたくさんあります。
この記事では、実際に訪れた体験を交えて黒部ダムが造られた理由や歴史にふれながら、初めて訪れる方におすすめの見どころ5選を紹介します。
初めて黒部ダムを訪れる方の参考になればうれしいです。
- 黒部ダムに何があるか知りたい人
- 黒部ダムの見どころや楽しみ方を知りたい人
- 初めて黒部ダムを訪れる人
※本記事にはPRが含まれます。
黒部ダムってどんなところ?
黒部ダムは、富山県中新川郡立山町にある、水力発電のために造られたダムです。
北アルプスの山々に囲まれた標高約1,450mの場所にあり、「立山黒部アルペンルート」を代表する観光スポットとしても知られています。
最大の特徴は、なんといってもその大きさ!
| 項目 | 基本情報 |
|---|---|
| 所在地 | 富山県中新川郡立山町 |
| ダムの高さ | 186m(日本一) |
| ダムの長さ | 492m |
| 完成年 | 1963年(昭和38年) |
| 建設した会社 | 関西電力 |
| 主な目的 | 水力発電 |
| ダム湖 | 黒部湖 |
高さ186mといわれても、なかなか想像がつきませんよね。
実際に展望台から見下ろすと、その大きさに圧倒されます。
ちなみに、黒部ダムは長野県からもアクセスできますが、所在地は富山県です。
黒部ダムは何のために造られたの?
現在は、観光放水や北アルプスの絶景を楽しみに多くの観光客が訪れる黒部ダムですが、もともとは関西地方の電力不足を解消するために建設されました。
戦後、日本の経済が急速に発展し、工場や家庭で使う電気の需要が増加しました。そこで関西電力が計画したのが、黒部川の豊富な水を利用する大規模な水力発電事業でした。
黒部ダムえん堤から見ることはできませんが、黒部ダムに蓄えられた水は、下流にある黒部川第四発電所での発電に利用されています。
黒部ダムの歴史|世紀の大工事と呼ばれた理由
黒部ダムの建設が始まったのは1956年。
完成までに約7年もの歳月を要しました。
当時は現在のように交通手段が整っておらず、険しい山岳地帯に資材や機械を運び込むだけでも大変な作業だったそうです。
なかでも工事を困難にしたのが、関電トンネルの掘削中に遭遇した「破砕帯(はさいたい)」でした。
破砕帯とは、岩盤が細かく砕かれ、地下水を多く含む地層のこと。
大量の地下水や土砂が噴き出し、わずか80mの区間を突破するために、約7か月もの時間がかかったといいます。
こうした数々の困難を乗り越え、1963年に黒部ダムは完成しました。

黒部ダムでは、破砕帯から湧き出る水を飲むこともできます。ダム展望台やレストハウス近くに水飲み場が設けられています。
黒部ダムのおすすめ見どころ5選
黒部ダムには、さまざまな角度からその迫力や景色を楽しめる場所があります。
ここからは、初めて黒部ダムを訪れる方に、おすすめの見どころを5つご紹介します。おでかけ前にぜひチェックしてみてください。
ダム展望台|黒部ダムを一望できる絶景スポット
黒部ダムを高い位置から見渡せるのが、ダム展望台です。
標高1,508mに位置し、巨大なダムと黒部湖、周囲に広がる北アルプスの山々を一望できます。
長野県側の黒部ダム駅から向かう場合は、220段の階段を上る必要があります。少し体力が必要ですが、220段を上りきった先には、達成感と壮大な景色が待っていますよ。

私も実際に220段の階段を上って展望台へ向かいました。
ただし、展望台からダム堰堤へ移動する際にも外階段があるため、体力に自信がない方は、こちら「ダム展望台から続く外階段の様子を写真で紹介」の記事で、位置関係を確認してみるのもおすすめです。
観光放水|黒部ダムを代表する大迫力の景色
黒部ダムといえば、豪快な観光放水を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
毎秒10トン以上もの水が放水される様子は、まさに圧巻!

晴れた日には、虹を見ることもできます。
観光放水は一年中行われているわけではなく、例年6月26日から10月15日までの期間限定です。
また、観光放水は発電そのものを目的としたものではなく、黒部峡谷の景観維持を目的として実施されています。
※訪れる時期によっては観光放水を見られないため、おでかけ前に公式サイトでご確認ください。
ダム堰堤|日本一の高さを体感
ダム堰堤(えんてい)とは、水をせき止めるダム本体のこと。
黒部ダムでは、全長492mの堰堤を歩くことができます。

ダムレストハウスから黒部湖駅まで、ゆっくり歩いて10〜15分ぐらいでした。
片側にはエメラルドグリーンの黒部湖、反対側には深い谷が広がり、展望台とはまた違った景色を楽しめます。

ダムの上は、まるで歩行者天国のよう。広々としてゆったりと歩くことができます。
目の前に広がる景色を見ながらダムの上を歩くのも、黒部ダム観光の魅力のひとつ。ダムえん堤から見下ろす観光放水も見応えがありますよ。
新展望広場・レインボーテラス|放水を間近で楽しむ
まずは、写真に写っている展望スポットの紹介です。
③新展望広場
④レインボーテラス
※①②はこちら「黒部ダムの220段を登ったあとは?ダム展望台から続く外階段の様子を写真で紹介」の記事で紹介しています。

観光放水をより近くで楽しみたい方におすすめなのが、③新展望広場と④レインボーテラスです。
高い位置から黒部ダム全体を見渡せる展望台とは違い、④レインボーテラスでは、より近い位置から観光放水を楽しめます。
③新展望広場にはベンチも設けられているので、景色を眺めながらひと休みするのもよさそうですね。
殉職者慰霊碑|黒部ダム建設の歴史にふれる
黒部ダムには殉職者慰霊碑が設けられています。

建設事業には延べ約1,000万人が携わり、調査や工事では171名もの方が命を落とされました。
壮大なダムを目の前にすると、「人のもつ力」に驚かされますが、完成までには多くの人々の努力と犠牲があったこともしっかり胸に留めておきたいところです。
ダムが完成するまでの歴史を知ると、目の前に広がる景色も、よりいっそう感慨深く眺めることができました。
また、「新展望広場特設会場」では、映画「黒部の太陽」で使用されたトンネルセットのレプリカや、建設に従事された方々が語る建設映像を見ることができます。
私たちは黒部ダムを訪れた後に映画『黒部の太陽』を観たのですが、建設当時の人々の苦労や力強さを感じ、改めてあの巨大なダムの凄さを実感しました。
黒部ダムを訪れる前に映画を観ておくと、現地での感じ方も変わるかもしれません。
※無料体験の対象条件・終了後の料金はリンク先でご確認ください。
初めて黒部ダムを訪れる前に知っておきたいこと
観光放水の実施期間と放水時刻
黒部ダムの観光放水は、例年6月26日〜10月15日。
期間外は観光放水を見ることができません。
| 期間 | 観光放水時刻 |
|---|---|
| 6月26日~7月31日 | 6:00~17:30 |
| 8月1日~9月10日 | 6:30~17:00 |
| 9月11日~10月15日 | 7:00~16:30 |
また、天候などによって中止される場合もあるため、最新情報を公式サイトで確認してからおでかけください。
歩きやすい靴と服装を準備する
黒部ダムは標高の高い山岳地帯にあります。
平地より気温が低くなることもあるため、羽織れる上着や脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
また、階段や屋外の通路を歩くことも多いので、履き慣れた歩きやすい靴が安心です。
まとめ|黒部ダムの見どころと魅力
この記事では、初めて黒部ダムを訪れる方に向けて、ダム建設の歴史にふれながら、おすすめの見どころを5つ紹介しました。
黒部ダムは、日本一の高さを誇る巨大なダムであり、北アルプスの大自然と人々の技術が生み出した壮大な場所です。
ぜひこの記事を参考に、展望台からの絶景や迫力ある観光放水など、黒部ダムならではの雄大な景色をさまざまな角度から味わってみてください。
参考リンク
公式サイト

今回の黒部ダムへの旅は、大阪発のHISのバスツアーを利用しました。こちらのおでかけレポもあわせてどうぞ。

